世界一周は危ない?旅をしていて危険と思った実体験①

旅日記
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「世界一周してました」というと一番よく聞かれることは

「何か危険な事とはなかった?」という事です。

旅をしていて危険だと感じた私の体験記書いてみました。

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キルギスにて

世界一周の旅に出て半年くらいのこと。

もうだいぶバックパッカー姿も板につき、旅にも慣れてきた頃

私はキルギスのビシュケクにいた。

滞在していた宿は、スウェーデン人のオーナーの人柄なのか

毎晩ロビーで世界中のバックパッカー達が集まってビールを飲みながら談笑していた。

そんな時、オーナーが

「明日1年に1度のキルギスの特別なフェスティバルがあるよ、行ってきたら?」

と言うので、そこで

一緒に話していたスペイン人のマヌ、セルビア人のボジャンと私の3人で

急遽、300キロ先のバコンバボエのフェスティバルへ行くことにした。

翌朝

朝早く起きて宿を出て

タクシーでバス乗り場に向かった

バコンバエボ行きのバスはすぐに見つかり、

私とマヌとボジャンは前から1列目の運転手のすぐ後ろの席に座った。

私は運転手の真後ろ(左の端の窓側)マヌは真ん中、右端にボジャンが座った。

私たちはキルギスの印象や今まで行った国

これからの旅の予定などを話していた。

乗合バスという名の大きなワゴン車は席が満席になるまで動かず

出発予定時刻を1時間以上過ぎてから出発した。


高速道路に入って車の速度も上がってきた頃

朝すごく早かったので、私も二人も寝てしまった。


目を覚ますと窓の外は壮大な景色に変わっていた。

綺麗だな〜と思って左の窓に頭をもたげて外を見ていると

なんだか目の前の運転手が急に怒鳴り始めた。

様子がおかしいので、窓の外に視線を落として見ると

白い乗用車に乗ったスキンヘッドにサングラスの男が運転手に何か叫んでいる。

ロシア語だからさっぱりわからないが怒っている。

白い車のサングラス男は、右ハンドルでバスの左側を走っていた。

バスの運転手は左ハンドル、バスといってもワゴン車

二人の距離は近かった。

サングラス男とバスの運転手は何かで揉めている様子で横にぴったりついて走行していた。

白い車の中を見ると彼の後ろの席に5歳くらいの

可愛い女の子が乗っていた。


しばらく言い争いが続き、

バスと白の乗用車が、いつかぶつかるのではないかと

ハラハラしてきた

隣でマヌとボジャンは熟睡してるので話もできない

どうか事故らないようにと心の中で祈っていたら

次の瞬間

え、、、

凍りついた

白い車の男が銃を取り出し、運転手に突きつけたのだ

怖過ぎて声も出なかった

数秒後、バスの運転手は黙り、急に速度を落として

白い車から離れた

サングラス男は銃をしまい、そのまま窓を閉めて速度を落とさずに前方へ去っていった

怖くて放心状態

マヌとボジャンを起こして、

「ねー、今すごい映画のワンシーンみたいなこと起こったんだよ」と興奮気味に二人に話した

二人は寝起きでよくわかんないこと言う女に

「旧ソ連だから銃持ってるんだよ」と冷静に受け答えしてくれた。


すぐにガソリンを入れるための休憩でバスが止まり

全員バスから降りた。

運転手は怒りが収まっていない様子で

ガソリンスタンドなのにタバコをガンガン吸っていた。

私はそれを見ながら

みんなの命を守ってくれてありがとうと心の中で思っていた。


その後、私たちは何事もなかったかのように

目的地につき、年に1回のキルギスの大きな祭りで

大自然の馬乗り競争や鷹狩りなどを見た。

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